2018年08月20日
修了生向けイベント
FSファイナンスクラブとは、FS金融戦略・経営財務プログラム卒業生とゲストが集い、最新の話題にふれて意見を交換すると共に、新たな仲間と知り合ってネットワークを広げる集まりです。
2018年7月27日(金)に、「持続的な投資の実践」という題目で、 FSプログラムの修了生である渡辺 桂士氏(年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF))がモデレーターを、卒業生の元利 大輔氏(イボットソン・アソシエイツ・ジャパン)、荒井 卓氏 (シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社) 、ご友人の大海 雄三氏(MSCI)の3名がパネリストとしてディスカッションという形式で講演いただきました。
【開催概要】
■ 日時:2018年7月27日(金)
19:00-20:00 講演会(第4講義室)
20:00- 懇親会 (学術総合センター8Fオープンスペース)
■ 講演タイトル:"持続的な投資の実践"
■ 講演者:
<パネリスト>
・ 元利 大輔(もとり だいすけ)氏 ※2009年4月入学、2011年3月修了
イボットソン・アソシエイツ・ジャパン 執行役員 投資情報部長
・荒井 卓 (あらい たく) 氏 ※2004年4月入学、2006年3月修了
シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社 日本株式運用 副責任者
・大海 雄三(おおがい ゆうぞう) 氏
MSCI 合同会社 エグゼプティブディレクター
<モデレーター:>
渡辺 桂士(わたなべ けいじ) 氏 ※2012年4月入学、2014年3月修了
GPIF 調査数理室室長代理、
経営委員会事務室 事務室長代理
■ 講演概要:
現在持続的な投資に関しては、研究や実践が世界的に行われてきています。本講演では、ESG評価とパフォーマンスの関係性、ESG評価のメソドロジー、ESG評価のユニバース、ESG Integrationの実務上の課題など、様々な業種の方から多面的な意見の提言、相互の意見交換を行います。本講演によって、今後の研究者達が研究を行う際のアイデアの礎になることを期待します。
MSCI 大海 雄三氏
MSCIのESG評価手法のサマリー、およびESG評価と株価パフォーマンスの関係性を実証的に分析したリサーチを簡単に紹介した。「どのようなESG評価が正しいのか」、「結局ESG要因と株価の関係は」という問題提起、明らかになってきていることとそうでないことの整理、今後の研究テーマのヒントなどの内容が紹介されました。
シュローダー 荒井 卓氏
「ESG投資は、運用会社や運用者によって目的や手法は多様であるが、当社ではパフォーマンス追求の一環としてESGインテグレーションの手法を取り入れている。ボトムアップのアクティブ運用で長期投資を志向する投資哲学においては、ESG投資は親和的である。長期的に投資をしたい企業を選別するには長期的な視点でのリサーチが欠かせない。ESG項目は数あるリサーチや分析対象の一つであるが、企業の質や将来的な成長性を判断する上で重要な要素であることは間違いなく、当社でもリサーチや投資判断の質を高める上で、ESGリサーチの取り込みに注力している。」などの内容が紹介されました。
イボットソン・アソシエイツ・ジャパン 元利 大輔氏
「ESG投資は拡大しつつあるが、個別企業のESG評価が一般向けではないため、一部の機関投資家、運用会社以外の投資家は、ESG評価を十分に行っているとは言い難い。ファンド評価機関が、個別企業のESG評価とポートフォリオの保有銘柄情報に基づき、ファンドレベルのESG評価を行い提供することで、投資家側からのチェック機能が働くことから、ESG投資が幅広く定着することが期待される。」 などの内容が紹介されました。
■ 懇親会(20時~):
Japan Salsa Congress(2012)Pair Dance部門の競技会を勝ち抜き、日本代表として世界大会に出場された渡辺さんご夫妻からラテンダンス;サルサステップの基本を教えていただきました。曲は懐かしの" I AM A PIANO "(Orquesta de La Luz)